
生年月日 | 1985年11月 |
職名 | 講師 |
研究室 | B5-301 |
内線 | 8326 |
sumita.t@ses.usp.ac.jp | |
専門分野 | 植物病理学 |
担当科目 | 植物病害防除論、生物資源管理学実験・実習Ⅵ、人間探求学、環境フィールドワークⅠ、微生物学特論(大学院) |
Webサイト | 本学研究者情報 |
研究概要
現代でも、植物の病気は作物の生産を損なう大きな問題です。病害を効果的に、また環境への負荷の少ない持続可能な方法で防除する技術の開発は常に農業の重要な課題です。本研究室では、病気の原因の大半を占める植物病原糸状菌(かび)を主なターゲットに、微生物農薬による防除技術の開発、病原菌が細胞機能を制御するしくみの解明を目指し研究を進めます。下記のようなテーマに取り組んでいきます。
(1)拮抗微生物による生物防除の研究
世界的な重要病原菌であるトマト葉かび病菌に寄生する「菌寄生菌」H. pulvinataをモデルとして、病原菌を抑制するメカニズムを解明し、植物の保護に貢献することを目指しています。抗菌性物質など、菌寄生菌由来の有用物質を酵母に生産させる手法の構築にも取り組んでいます。また、新たに病害の防除に役立つ微生物をフィールドから探索し、活用に向けて解析したいと考えています。
(2)病原菌の細胞機能の制御システム
病原菌は植物に感染するとき、必要に応じて自身の細胞の機能をさまざまに変化させます。この変化をコントロールするタンパク質分解システムや遺伝子発現、細胞骨格などのしくみを明らかにし、「病原菌の弱点」を知ることで防除に役立てていきたいと考えています。細胞や生命の基礎的なしくみなど、生命科学の研究に興味のある人も歓迎します。
(3)新規病原性遺伝子の探索
病原菌にランダムな突然変異を導入し、病気を起こせなくなった菌株のゲノムを調べることで、病気を起こす能力に必要な未知の「病原性遺伝子」を見つける研究を進めています。
教育方針(研究室の運営)
研究室では、自分の手で世界の誰も知らない結果を出す面白さに触れてほしいと思っています。さらに、科学の言葉で議論して互いに考えを深めていくことができるように、サポートしていきたいと思います。