野生動物をはじめとした自然と人間の関係、農林水産業と農山漁村社会の関係、グリーンツーリズムなどの観光や福祉・教育からみる地域振興などを研究しています。現代の農山漁村は、過疎高齢化などの社会環境や自然環境の変化により、農地や里山等の地域資源の管理、行事・活動の維持などが難しくなっています。これらの地域に出向き、自然や農林漁業、生活や地域社会に対する考えや、地域の活動などの現状を調べ、今後の地域社会のあり方や振興、若者などのヨソモノの関わりの可能性などを考える研究室です。
卒業研究では、野生動物などの自然との関わり、農林水産業や食、地域振興・教育・福祉などから、テーマを自分で決めて、フィールドワーク(聞き取り調査)を中心とした調査に取り組んでいます。
◎これまでの卒業論文のテーマ◎
◆野生動物などの自然関連◆
野生動物による農作物被害をはじめとする、人間との軋轢について、行政の取り組みや農林漁業者、地域住民などの対応や考えを聞き、今後の野生動物と人間の関係について考えます。
⇒県・市町村の獣害対策行政、地域住民の獣害対策の現状把握、野生動物や獣害および対策に関する認識など
◆農林水産業・食関連◆
今後の第一次産業のありかたや、農山漁村の振興、食に関わる問題解決について、農家や行政、関連する団体に聞き取り調査をおこなっています。
⇒スマート農業技術、フードバンク、直売所など
◆地域振興・教育・福祉関連◆
地域社会での問題解決や地域振興について、関連する団体などから現状の聞き取り調査をおこない、よりよいあり方を考えます。
⇒廃校活用、ヤングケアラーの支援策、過疎地域の環境教育、農山村での生活の課題など