
生年月日 | 1972年3月(出身:福岡県田川郡) |
職名 | 准教授 |
研究室 | B5-202 |
内線 | 8323 |
takakura.k@ses.usp.ac.jp | |
専門分野 | 個体群生態学、進化生態学 |
担当科目 | 動物生態学、害虫管理学、生物資源管理学実験・実習Ⅵ、環境フィールドワークⅡ、生産環境管理論(大学院) |
Webサイト | 本学研究者情報 |
研究概要
自然は複雑ですが、ただの乱雑ではありません。その複雑さの中に隠れたパターンを見つけ出し、そのパターンを生み出すメカニズムを解明することが、私の専門分野である生態学の目指すところです。それができれば、私たちの社会が抱える様々な問題を、よりスマートに解決できるはずです。研究遂行のためには、野外観察だけでなく野外や室内での実験、統計解析、分子生物学的解析など、様々なアプローチを用いています。研究テーマも様々ですが、大きく次の2つに分けられます。
1. 複雑さの中に潜むパターンの理解
ある生物がどこにどれだけいるのか、その数はどのような要因で決まっているのか、どうすればうまくコントロールできるのか?そのような問題について、害虫、野生動物、野良ネコ、感染症などを題材に取り組んできました。野外調査と統計解析が強い味方になります。
2. 複雑さをもたらすメカニズムの解明
外来種の問題は社会的にも広く認知されていますが、どういった性質が問題なのでしょう?在来種同士でも広く見られる棲み分け現象は、何が原因で生じているのでしょうか?開発に伴って自然の様相が変わるのはなぜでしょうか?私は生物種間の相互作用こそが鍵だと考え、セミなどの昆虫、タンポポなどの雑草を題材に、実験、数理モデル、分子生物学的な分析などを組み合わせて取り組んできました。
教育方針(研究室の運営)
各人の長所や得意を活かしてください。自分の得意分野は何か、それをどう活かすことができるのか、それを理解している人は強いです。研究でもそれ以外の仕事でも必要なことだと思います。大学でいろんな知識や人に触れ視野を広げることは、各人の得意分野をさらに伸ばし、これまでとは違った方面に展開させるためのきっかけになるでしょう。研究指導などを通じて、そのお手伝いをしていきたいと思います。