2024年度環境科学セミナーを実施しました。

生物資源管理学科主催で以下の要領で環境科学セミナーを開催しました。当日は、ムラワルマン大学のエノス先生にインドネシアの環境やそこに生息するハリナシミツバチの生態およびその飼育とプロポリスの利用についてまで幅広くオンラインで講義いただきました。その後、質疑応答でも大学院生が積極的に英語で参加し、有意義なセミナーとなりました。


日時: 2024年 12月9日(月)13:10〜14:40
場所: 環境科学部棟 会議室およびオンライン(ハイブリッド)
対象:本学学生・教職員
講師:Enos Tangke Arung (エノス・タンケ・アルン) 教授(インドネシア・ムラワルマン大学)
講演テーマ:「ハリナシミツバチのプロポリス」
内容:生物資源管理学科は、2019年にインドネシア・東カリマンタン州のムラワルマン大学森林学部と協定を締結し、研究・教育に関する交流を進めています。本講演では、ハリナシミツバチのプロポリスより単離した成分とその抗がん作用についてお話しいただきました。ハリナシミツバチは、主に熱帯亜熱帯地域に生息するハナバチの一種で、進化の途上で、外敵を刺す針を退化させたと言われています。プロポリスは、ハチが樹木や植物の芽や滲出液から集め、巣の中に保存する樹脂状の物質で、ハリナシミツバチは巣房をプロポリスで作っています。プロポリスは、世界各地で伝統的な治療に利用されており、最近の研究で、様々な生物活性を持つことが明らかにされています。